メンテナンスフリーではないですが怖くない油圧Discのメンテナンス。

純粋にロードだけを楽しんできた方にとっては未知の物体でしかないであろうディスクブレーキ。

中にはメンテナンスフリーと思われている方もいらっしゃるようで…

流石にそれは危険なので、改めてディスクブレーキのお話をしてみたいと思います。

そもそも、油圧ディスクブレーキのメリットってなんだろう。ここでも結構な誤解が生まれている気がします。

 ①すぐ調子悪くなるし、、、なんかシュンシュン常に音なりするし②わざとブリーディングでエアーをいれれば引きしろ調整できるよね③サンデーサイクリストにはオーバースペックかな、、、」

間違えてはいないけれど正解とは言えない話から、絶句してしまうような話まで(笑)都市伝説的な様相になっています。確かにこれだけ聞くと自分も使いたくなくなってしまいます。

が、実際にはどうなんでしょう?

 

②は絶対やめて下さいね。たぶん下りの途中でブレーキが利かなくなり飛んで行ってしまいますので…

ここで、難しいのは、①と③です。

①はその通りシュンシュン音なりが出ると思います。

ただ、これは不調ではありません。構造的に自転車のディスクブレーキはそうなりやすいのです。

写真でも判別がつきづらいくらい実はローター(ディスクブレーキの円盤部分で大体ここをさしてディスクブレーキとおっしゃる方が多いです。)とバッドの隙間が狭いです。(通常最適なセッティングにされていると、それぞれ1ミリないです。)そして、ローターも大変薄いです。ブレーキをかけた際には摩擦で高温になります。

そうなると、ローターも熱で歪みパッドに接触します。最初は、音も出ず回転していたものも下りなどを走行した後に音が出るのはこのためです。

ディスクブレーキの場合はホイールを空転させたときに、すぐに(ホイール1回転とか)止まらなければ調整の必要はありません。それでも気になるという場合は、ディスクローター修正工具もございますので、調整をさせて頂きます。

③はかなり感情的な部分も多いですが、最もディスクに踏み切りづらい理由の1つだと思います。(金銭的にと言う理由以外で)

ブレーキが効きすぎると言う理由が多いようですが、個人的にはブレーキは効きすぎて不便なことはあまりないと思います。

ブレーキの制動力が上がればブレーキをかけるポイントが今までよりも遅らせることが出来ます。

そうなれば、より気持ちにも余裕が生まれ安心して停止、減速が可能です。そうなれば安心感が生まれ、長い下りや、不意の停止などにも余裕を持って走ることが出来ます。

特に下りの安心感は、女性や下りを苦手と思っているライダーにとっては高いメリットになります。

さらに油圧ディスクブレーキの場合は、レバーの引きも格段に軽くなるため手の力もそこまで使う必要がなくなるので、ブレーキ疲れをすることもかなり減らすことが出来ます。

そこにロードでもタイヤ幅のアップ、低圧設定と言う流れがあり効きすぎると言われていたブレーキに対して

タイヤのグリップ性能が上がることで効きすぎ、タイヤがロックして滑るという可能性も減少しております。

 

そして、メンテナンスは、ノーメンテではなく乗り方などにもよりますが半年~1年でオイルの入れ替えを行ったりパッドの消耗などの確認交換しましょう。これだけでもライド中の急な空ウチ現象や、引きシロ0現象を回避できる可能性が高くなります。

起こりうるトラブルを把握して事前に対策をすることで、快適で安全なライドを楽しめるディスクブレーキ搭載のロードバイク。この先の進化がまだまだ楽しみなカテゴリーです。

 

 

 

 

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