こんにちは、北浦和店北川です。
本日もオーバーホールのご依頼を粛々と進めております。
ハンドルを切るとバキバキと大き目の音が共振しているということで、ヘッドパーツを分解してみると……?!
コラムが結晶まみれ!!!
これは、汗、もしくは海水、雨が残ってしまったものなどいろいろ考えられますが、隙間に入っていった水分が乾くときに結晶化したようです。
しょうゆ差しの周りがじゃりじゃりになっているのをご想像下さい。
マメに水をたっぷり使った洗車をしている方も要注意ですよ!!
意を決してステムを外してフォークを抜いてみると……?!
内部も結晶化していて、くっついてしまっております!!
なんとかキャップ類、ベアリングを外してみると……?!
フレームのベアリング受けにもサビ汚れが付着しています!!
肝心のベアリングは……?!
サビだらけ!!!
今回はある程度見当がついていたのでベアリングは注文済み、交換です。
小物も洗浄後組み付けていきます。
今回は対策として、ベアリングにしっかりとグリスを塗布しておきます。
水仕事の前にアトリックスを塗るのをご想像下さい。
ステムを取り付け、調整すると、とってもスムーズなハンドリング、気持ちがいいですね!
ここからは、余談ですが……
錆びたカートリッジベアリングはどうなってるんでしょう?!
赤いリングの部分、通常「シール」と呼ばれる部分をこじ開けてみました……?!
!!!!!!
いるはずのベアリングが見えません!!
サビたベアリングから出た鉄粉と古くなったグリス、雨水、塩水、などなどによりこのようになっております。
ヘッドのベアリングは安全上も非常に重要な部分となります。
今回は音なりがきっかけで気づいていただけましたが、実際は痩せたベアリングのせいで動きのシブい部分があり、
これが進行すると最悪の場合ハンドルがロックしてしまう事案も想像されます。
これから雨の多い時期になります。
雨天時に走行してしまったら、乾燥とメンテナンス、または事前の対策をお勧めします!!