最近流行りのグラベルロード、前からあるシクロクロスと違うの?

こんにちはふじみ野店北川です。

盛り上がってきたMTB熱。それにつられてなのか、お問い合わせも増えてきたグラベルロード。
どこでも行けそうな雰囲気に加えて、もともと今まで普通のロードを買っていた方も実はこう言うバイクが良かったんじゃないかという、安定感の良さ。ツーリングも視野に入る用途の広いバイク。

これまではシクロクロスというジャンルのバイクを転用するパターンもありましたが各メーカー一気に充実してきた「グラベルロード」「アドベンチャーロード」と言われるジャンル。

いままでのシクロクロスと何がちがうの?どっちがいいの?という疑問も伺います。ざっくりではありますが、SPECIALIZEDのバイクを例に違いをまとめてみました。


⇑SPECIALIZED CRUX(シクロクロス)

⇑SPECIALIZED DIVERGE(グラベルロード)

【用途の違い】
シクロクロス→ ダートを走るレース車両。あぜ道のようなダートの上をクリテリウムのように登ったり下ったりしながらレースをします。
グラベル→ ダート「も」走れるツーリングバイク。瞬発性よりも走破性の高さ、安定感なんかがウリ。

【タイヤ幅】
シクロクロス→ レース規定で33mmまで。競技バイクなので規定準拠はマスト。フレームクリアランスもそれを見込んだ設計。
グラベル→ レースバイクではないのでタイヤ規定はなし。バイクパッキングなどのツーリング需要を含み最近のモデルだとタイヤ幅700Cなら42mm、650Bなら47mmあたりまで許容できるクリアランスを設けてあります。荷物の荷重が増えてもタイヤがしっかりと仕事をするサイズとなっています。

【ジオメトリ】(フレームの寸法)
ここではCruxとDivergeの他に比較対象としてTarmacの寸法も入れてみました。
フレームサイズは「52」の数字を入れています。
直接的なポジションに影響する「Stack」と「Reach」
そして走行性能を読み解くカギとなる「BB drop」一般的にはBB下がりや、ハンガー下がりと言われる数値です。
もちろんこの寸法だけでバイクの特性がわかるわけではありませんがある程度の方向性を伺うことができると思います。

Tarmac Crux Diverge
stack  ハンドル高さ 527 554 574
reachハンドル近さ 380 375 367
BB Drop 74 71 85

まずは数値を列挙すると上記のようになります。
stack数値が大きくなるとハンドルが高くなる。
reach数値が小さくなるとハンドルが近くなる。
上記の内容ですと、左の車種から右の車種へ向かって「ハンドルが高くなり、近くなる」設計となっていきます。
そしてBB Dropの数値は一般的に小さい方が反応が良い、大きいと安定性増加と言われています。
バイクのコンセプトを想像すると、それにほぼ寸法が一致しているのが読み取れます。

コレを切り分けるキーワードはやはり「用途」ですね。
ライダーの「何をしたいのか?」「どんなふうに乗りたいのか?」という方向性が決め手になります。
ピュアにシクロクロス競技をしたいなら迷わず「シクロクロス」
ダートを含めて長く走りたい、太いタイヤで安定的に走りたい、通勤や気軽なサイクリングということであれば「グラベル」
でも安定感よりダートでの俊敏性もほしい!ということであれば「シクロクロス」をベースにカスタムしていく方向もありですね!!

バイクロアのようなシクロ的なイベントであればグラベルやクロスバイクの延長でもいいと思います。
そこから順位を狙っていくような走り方だったり、積極的にシクロレースに参戦も視野に入るのであればシクロクロスをおすすめします。

なんかこんなことをまとめていたらシクロクロスのバイクも欲しくなってきてしまいました(・・;)。
なかなかそれを活かせるシチュエーションはありませんが…

この記事の中では切り分けられませんが、タイヤの太いロードスタイルはいろいろと用途が広がります!
これだけは間違いなし!

この辺のバイクで悩んだり、気になったらお気軽にご来店ください!!

 

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