ツール・ド・おきなわレポートその2、ニュートラルサービス編

ハイサイ!まだ沖縄かぶれが残ってるふじみ野店北川です。
間もなく一週間が経とうとしていますが、私の工具はまだ店頭に帰ってきていません…
やはり慣れた工具たちが効率いいですね。

今回はレース当日のニュートラルサービスの様子をお知らせしたいと思います。
ニュートラルサービスとはレースに自動車で帯同し、チーム専門のチームカーとは別に、ライダー全体に向けて(ニュートラル)急なアクシデント(パンクした選手にスペアホイールごと渡すとか)に対応したりレース進行のサポートをします。

さかのぼること前夜…

パンクした選手にはレース復帰のためにパンク修理ではなくホイールごと貸し出すのですが、そのためのエア充填という作業がありました。
トラブルの発生率に対してホイールは多めなのですが何事も備えが肝心です。
メカ勢総出でひたすらポンピングをするのでした。

ボンネットには担当するレースを表すマーキングをして、明日に備えます。

そして当日…
チャンピオンロードレースというUCIカテゴリーの「ホンマモン」のレースからスタートです!

各チームのサポートカーの上にはスペアバイクも搭載され、レースの気迫が伝わってきます!

私はというと、「市民レース210km」という、ある意味では一番熱い展開のカテゴリーを担当しました。
レースに帯同する車両としては、

←レース後方                             レース前方→

「COMカー1」「ニュートラルカー」(レース集団)「ニュートラルカー」「COMカー2」

という配列になっており、レース集団を前後から見守りながら進みます。
そこに数台のバイクの「モト隊」がおり、長くなった集団に適宜分散していきます。
「COMカー」とはレース進行などを把握し、ニュートラルカーの配置(前に出ろ、後ろへ引け)、先頭集団がわかれた場合にどこにモト隊やニュートラルカーを付かせるかをCOM1と2で協力しながら無線で指示をだします。


よーいドンの瞬間の車内。
画像をクリックしていただき拡大した画像をよーく見ていただくとわかるのですが道路に書かれた矢印が手前を向いています…
つまり逆走状態です!片側2車線ずつの道路を片方封鎖してのコースです!


それもそのはず、ツールド沖縄はなんと、島半分の海沿い外周ルートを交通規制をしいて開催されています!
なのでコースのほぼ8割近くは左右どちらかに常に海が見えるのです!
(レース参加者はそれどころじゃないと思いますが…)

レースの展開としては序盤より5人前後の先頭集団が出来上がり、その集団にCOM2と僕のニュートラルカーが付くという場面が多かったです。

一方で後方では序盤より「落車」というワードが無線から飛び出し、その後も数回のパンク対応、落車対応があったようです。
(後方ニュートラルのスペシャライズドさんは忙しそうでしたね…)

先頭集団では選手が入れ替わったり、集団に吸収される場面もあるものの比較的平和に進んでいきました。
出場経験のある方はご存知かもしれませんが、意外と小さい上り下りがあります。それとダム付近は峠道のようになっており、交通規制で対向車が来ないことが分かっていることもあり、選手たちはとんでもない速度でダウンヒルをカマします。
自動車のメーター読みで70km?80km?!
くだりでは挙動の大きい自動車は不利なので追いつかれる前に車間を開けるべく逃げます!
かなり以前は自動車で正丸峠を登ったり下ったりすることをやってましたが、ホイール満載のミニバンでそれをやるのはとても貴重な経験でした(;´Д`)。
後で聞いた話では、チャンピオンレースでは選手が要求するとチームカーがそんな環境でもニュートラルカーを追い越していくそうで、さながら峠バトルが繰り広げられたとか…。


他カテゴリーの仲間の様子。
ゼッケンの色でカテゴリーを識別し担当の選手にはスペアホイールの貸し出しをします。

レース終盤に差し掛かるとほかのカテゴリの選手を集団が追い越す場面も出てきます。
ニュートラルカーは先行して他カテゴリの選手に「集団が来ます!左に寄ってください!」声をかけ注意を促します。

市民210kmのレースでは残り15kmほどで優勝選手の独走状態になり、こちらも緊張しながらついていくという展開でした。
※詳細は各ニュースサイトにまとめられています。

後続に50秒も差をつけもはや危うげもなく優勝した選手の後に我々もゴールし、無事役割を終えました。
レース中はメカニック的なことは何もやっていないのですが、それもまた結果ではないでしょうか。

ロングライドイベントの経験はありますが、レースのど真ん中にいる経験は初めてでしたのでいろんなことが新鮮でした。
先に逃げる選手、温存する選手。いろんな戦略が垣間見えて、一番の特等席でレースを観戦させていただきました。
役得とはこのことでしょうか…。

早朝よりのハードな一日でしたが終わった後の「パワーギア」のうまいこと!
トイレに行けないかも?!なんて言われてたので水分を抑えておりましたので沁みましたね…。

その後の無事にゴールした選手たちに沿道の一般の方々よりの声援がとても温かく、また来たいって思うのも納得でした!

 

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