■ ミヤタのリムテープ巻き三昧!
チューブラータイヤの弱点だったリムへのタイヤの接着でしたが、ミヤタのリムテープが登場して以来
チューブラータイヤ専用に開発された両面粘着テープによる接着は、チューブラータイヤのパンクから、予備タイヤへ交換して走りへ復帰するまでの時間を飛躍的にスピードアップできるようになりました。
リムテープと炭酸ガスカートリッジ式携帯ポンプを使えば、慣れれば10分くらいです。
最初は接着力が大丈夫かと心配しました。
ミヤタのリムテープが採用している感圧接着剤の原理を理解していないひとが、空気圧を上げない状態でタイヤが接着されていないのを見て、はがれやすいと判断した情報が飛び交っていました。
実際にリムテープを使ってみればすぐに分かる事ですが
空気圧を上げてあげると、その圧力を感じて接着力が高まります。
夏でも冬でも、タイヤがはがれた事は一度もありません。
パンク修理の時に現場で手でタイヤを引きはがすのが大変なほど、しっかり接着されています。
カーボンリム、アルミリム、木リムでも接着力を発揮します。
パンクしたタイヤはヴィクトリノックスやカッターの小さなナイフで輪切りにして
切り口に指を入れて引きはがすと女性でも簡単にはがせます。
家でタイヤ交換する時は空気を抜いてしばらく置いて、ドライヤーでタイヤやりムを温めて、タイヤレバーで引きはがす事もあります。
ミヤタのリムテープの発売以来、リムセメントの接着に頼らなくなりました。
それまで使っていたパナセメントをまったく使っていません。
チューブラータイヤを張っていたリムセメントは、樹脂製から接着力がより強力な少し乾きの遅い合成ゴム系の接着剤になりました。
タイヤメーカーによる取り説によると、リムの接着面と、チューブラータイヤの接着面へ薄く均一に塗って、10分から20分放置して
半乾きの状態にしてから張り合わせるように指示されています。
プロチームも今だにこの方法で接着していますが、ミヤタのリムテープの性能を知ればきっと採用するでしょう。
タイヤに空気を入れていないで放っておくとはがれやすいので、感圧接着剤の採用で接着力が弱いのではと誤解されている部分がありますが
圧力さえかかっていればしっかり接着されています。
ミヤタのリムテープは、業務用の1巻き20mのモノと、5mほどの2車輪分のモノ、16mm幅と、最近のワイド帯やワイドリム対応の20mm幅のモノが用意されています。
パナセメントの場合は、タイヤの断面が円くなる程度空気を入れたタイヤを、バルブ口を差し込んで
タイヤを左右へ均一に引き伸ばしながら、リムにセットしてからタイヤのセンターを出してから、4気圧から5気圧まで上げて圧着させます。
合成ゴム系のリムセメントは3時間程度で実用強度になります。
ミヤタのリムテープを片側に透明のフィルムが付いた状態でリムにバルブ口からぐるりと張って
タイヤが円くなるまで空気を少しいれて、バルブ口からリムに収めて、両側を均一に引いてリムへタイヤを収めます。
タイヤのセンターを出してからフィルムを抜き取ります。
その場でホイールを使う場合は7気圧から8気圧程度に上げて、1kmも慎重に走れば圧着されて実用強度になります。
翌日使う場合は5気圧くらいに設定して、タイヤがよじれないようにして置いて置けば圧着されて実用強度になります。
予備のチューブラータイヤは必ず決戦用を折り畳んで持って走ります。
ビニール袋に入れて、傷が付いたり、水に濡れないようにサドルバッグへ保管します。
タイヤを張る時は、リムテープをリムの接着面に必ず1周巻いて、慌てずしっかりセンターを出して空気を入れることです。
スピード復帰したいなら炭酸ガスカートリッジ式の携帯ポンプを使いこなすと便利です。
リムテープは1車輪分の長さに巻き取って、小さなジッパー付きのビニール袋に入れて、サドルバッグに入れておきます。
20mの業務用をなるべく買うようにしています。
1車輪分のリムテープの長さは、700C車輪は675mm直径なので3,14倍すると2119,5mmなので、2m13cmでバルブ穴からバルブ穴まで1周させる事ができます。
巻きの誤差も含めて少し長めの2m15cmから2m20cmの長さに切って巻き見本を作り、このリムテープの巻きの直径に合わせて8本巻けます。
予備チューブラータイヤ4本を入れたホイールバックへ小分けにしたリムテープと、20mのリムテープ1本を収納しました。
家でのタイヤ交換の場合は20mの巻きのリムテープを使います。
これでしばらくは大丈夫です。
ではでは。